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twitter上で話題となっているブラジルのロックバンドHuaska(ウアスカ)。
メンバー自ら“ボッサ・メタル”と称するその音楽性に、大きな注目が集まっています。

哀愁のボサノヴァと対極のハードなメタルの融合。

日系人と思われるラファエール・モロミザト(Vo)を中心に、2002年にサンパウロで結成された
Huaska(ウアスカ)は、なんとボサノヴァやサンバといったブラジル音楽に、
ヘヴィーメタルを融合させるという、まさに水と油のようなジャンルを融合させた
斬新なサウンドがその大きな特徴となっています。

さていったいどんなことになるのでしょう・・・まず聴いてみてください。

Huaska - Chega de Saudade (Ao vivo)


“Chega de Saudade”(シェーガ・ジ・サウダージ、邦題:想いあふれて)カヴァー曲です。
1958年の作品だけに、様々な形でカヴァーされてるし、記憶に残っている方も
いらっしゃるかと思います。
Huaskaの音楽を聴いた印象。
ボサノバがメタルしてるワケじゃなくてボサノバ部分とメタル部分が上手く組み合わさっている
みたいな感じで、融合ではなく組み合わせ。それぞれの音楽の特性上、こうなるのは当たり前で。
しかし果敢にミックスに挑戦されている部分があり、そこがこのバンドの聴きどころ。
そうでない部分はボサノヴァ→メタル→繰り返しのつなぎ合わせ。

なのでイントロを聴くと「まぁこんな感じになるよね」と思ってたら
ボーカル入った途端に雰囲気がガラっと変わり度肝抜かれます。
こんな感覚、あまり味わえないという意味では相当斬新です。

といった感じで・・聴いたままの印象を率直に書いてしまうと
突出した新しい音楽を認めていない感が否めない文章になってしまいますが(笑)
こうゆうチャレンジしている唯一無二のバンドは応援したくなります。
この世で一番はじめに新しいことに挑戦し、それを維持し続けていること自体が
評価の値は関係なくとてつもなくすごいこと。

ラップとメタル、スカとハードコア、テクノとメタルなど、過去様々なジャンルの融合・マッシュアップは
沢山ありましたがボサノヴァ+メタルは衝撃です。
(バンドの出身がブラジルだけにときどきサンバなテイストもはいります。)

次の曲は、サンバ系ボーカリストの大御所、Elza Soares(エルザ·ソアレス)とのジョイント。


優しげな声質のVo、哀愁を感じさせる音色のアコースティックGt主体のボサノヴァ
にダイナミックなDsとメタリックなGtが入るサウンドが何度聴いても非常にユニーク。

メタル要素が強めだとこのあたり↓それでもブラジルの民族楽器、
カヴァキーニョ(4弦の弦楽器)が用いられるなど、ブラジルらしさは失われていません。

O Machete


間奏で披露されるハファエル・モロミザトのパンデイロが素敵な曲↓

Ainda Não Acabou (feat. Eumir Deodato)


Huaska - Foi-se


Quando o Amor Morreu


バンドのヴォーカル、モロミザト氏は実は日本が大好きっぽいです。
自身のtwitterでも日本語でガシガシつぶやいてます。

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サムライブルーのユニフォームに身を包んで演奏するモロミザト氏。
いつか祖父母の故郷である日本を訪れるのが夢だそうで。

音楽としてはこれからどんな方向に向かっていくのか
完全の未知のジャンルですが今後も彼等の独自性を 貫いていってほしいものです。